こんにちは
うめころです

そう
あの頃は睡眠だけが唯一の救いだった

常に過呼吸発作に怯えていたパニック症発症直後は日常生活に楽しみを見出せず
ただ恐怖と不安を抱えて過ごしていた

寝ている時だけが唯一
恐怖や不安から解放される

しかし
疲れている筈なのに寝付きは悪く
眠りは浅かった為
満足な睡眠はなかなか取れなかった

目を閉じると不安になる
暗くなると不安になる  

今では平気になったが
当時は明かりを消して眠るのが怖かった 

眠りたいのに眠れない
眠ればこの恐怖や不安から解放されるのに
その恐怖や不安が邪魔をしてなかなか眠りに付けないのだ

それでも
2、3日に1回位の周期だったか
睡眠不足で身体が限界を迎えると
気を失う様に眠る事が出来た

その時間だけが唯一の救いで癒しだったのだ

目が覚めれば
苦しい呼吸
重たい身体
暗く沈んだ心が
一気に辛い現実に引き戻してくれる

いっそ
夢が覚めなければ良いのにと思った

このまま眠り続けていられたら
このまま目覚めずに死んでしまえたらとまで考えた

そんな状況だったので
ストレス発散など
とても出来る状態ではなかった

ただ生きる

起きて
発作に耐えながら電車に乗り
仕事をこなして帰宅して
震えながら深い眠りを渇望する

そんな日々を過ごした


薬の効果が現れ始めて漸く
少しづつ発作と向き合える様になり

発作の頻度が減ってから
ゆっくりと何かを出来る様になっていった

その時の
ストレス発散方法はアニメ動画を見る事だった

ただし
内容を既に知っているものに限り有効だった

病み過ぎていたからなのか
ストレスフルでおかしくなっていたからなのか

ショックを受けたり
心乱されたりする事が全然無理になっていて

泣けちゃうアニメは見れなかった
ハラハラドキドキの展開に心がついていかないので
初見のアニメは怖くて見れなかった
胸熱なアクションものも心臓が破裂しそうになるので恐ろしくて見れなかった

ほのぼの系で
話を全部知ってる
安心して見られるアニメだけ見る事が出来た

睡眠だけが唯一の救いだった私に
アニメに集中している時間も安息の時として追加された

続く